Way of Life

繋がり、共感、愛

ARISA

「CEL ANSWER」のブランドディレクターであり、インフルエンサーとして、サスティナブルやオーガニックに関する発信にも注目が集まるARISAさん。言葉の一つ一つから、自分自身の想いや”在り方”に目を背けずに真摯に向き合う姿勢を強く感じました。彼女が毎週末過ごす公園で、衣食住のこれからについての想いをお話して下さいました。

ARISAさんの暮らしについてお伺いさせてください。

お仕事は、自身のディレクションするサスティナブルな素材だけを使用したブランド『CEL ANSWER(シーイーエル アンサー)』を、ブランドオープンにむけて準備中です。SNS関連のPRのお仕事も多く、自宅とオフィスとの両方でお仕事をしています。

週末はだいたいどこかの公園へ行き、ピクニックセットを持ってゆっくり時間を過ごすことが定番です。普段からお茶が大好きで、以前にお稽古を受けていたこともあり、いつか外で楽しむお茶会の「野点(のだて)」をしてみたいなと思っています。

あとは、体験型の施設へ足を運び、ワークショップに参加したりすることも最近増えました。最近で印象に残っているのは、千葉の『KURKKU FIELDS』でのサスティナブルイベントに参加したり、完全無農薬で作っている『中井製茶所』でお茶摘みや茶歌舞伎の体験をしたり。まだまだ、知らないことが多いなと感じていて、直接お話を聞き、実際に体験をすることで、新たな発見があります。知識を深めて、自分自身がブランドを作っていく上でも活かして行きたいと思っています。

House

現在住んでいるところはどこですか?住んでいる理由や、その場所にした理由などを教えてください。

東京都内で、中心部から少し外れたエリアに住んでいます。

以前は、職場から歩いて5分くらいの場所に住んでいて、家の中でも撮影がしやすいとか、仕事を中心に選んだ家に住んでいました。でも、帰っても帰った気がしないというか、ON/OFFの切り替えがしずらく、なんだか常に落ち着かなったんです。

今のお家は、空がすごく綺麗に見えて、特に朝日が綺麗。窓から緑も見えて、木々の色彩の変化を日々感じられるんです。夏が近づくと緑が深く濃くなって、黄色く鮮やかに色づき始めたら秋が近づいているなとか、季節の移り変わりが目に見えるところに惹かれて引っ越しを決めました。本当に心が休まる環境で、少し遠いエリアにはなりましたが、移動時間の電車の中でメールの返信だったり、SNSの投稿の準備をしたり、以前よりも時間を有効活用出来ていますね。

Fashion

あなたが今 Fashionに対して感じていることを教えていただけますか?

ファッションに対して、思い入れの温度差が人によってあるなと感じています。環境問題についてこれだけ叫ばれている一方で、大量生産・消費のスタイルで伸びている企業があったり…。

これまでファッションに作り手として関わるお仕事をしてきて、「サスティナブル」というワードが、敬遠されるというか、煙たがられた経験もあります。これまでとは取り組み方を変えなければいけないはずなのに、埋まらない思いと現実のギャップに苦しい思いもし、一度はファッションのお仕事を離れたこともありましたが、サスティナブルと経済の両立が難しいのであれば、なぜ難しいのかを理解し発信することで、世界が少しでも良くなるんじゃないかと思ったんです。

そのためには、わたし自身が実体験で感じることが必要だと思い、もう一度ファッションに携わって、サスティナブルブランドを健康的に循環させることに今は取り組みたいと思っています。

わたしが自身服を買うときは、まず、そのモノにときめくか、そのアイテムは長く愛用できるのか?さらに、誰がどのような想いで製作したかを調べ、納得したものだけを購入をするようにしています。 一度見ただけで購入は決めず、二、三回その商品を見て、慎重にお買い物をする為、その甲斐もあり、お買い物で失敗をした!という経験はほとんどありません。

これから、Fashionのトレンドや、衣服の役割はどの様に変化していくと思いますか?

ファッションがある限り、トレンドは緩やかに存在し続けると思っていますが、トレンドの中身が外見的なことではなく、内面的なものに変化すれば良いなと思っています。

例えば、とあるブランドが発信したシグニチャーカラーが流行るといったものではなく、今年はオーガニックコットン素材がかっこいいとか、国内のあの職人さんが作ったアイテムが人気といったような。そして、そこにしっかりとサスティナブルやクラフトマンシップの概念が付随していくと良いなと思っています。

Food

食事についてお聞かせください。 食事について気を使っていること、心掛けていることはありますか?

食に関しては、周りの詳しい友人に聞いたり、SNSから情報を収集して勉強していて、平飼いたまごを選ぶ様にしたり、調味料はオーガニックなものを選ぶなど心掛けています。また、お肉の消費もできるだけ減らすため、ソイミートの『LOVEG』を取り入れたり、まずは出来ることから少しづつ始めています。『幸也飯』のご飯も、安全な旬の食材を頂けるので良く購入します。

きっかけは、添加物の中に発がん性物質があるという情報を目にしたことがあり、もし本当なら、知らない間にそういうものを体に入れているのって怖いことだと思ったんです。そして、せっかく体に入れるなら良いものを取り入れたいと思って、そこから野菜の作り方や畜産動物の育て方まで見ていく様になっていき、添加物以外にも気にするべきことがあることに気づき、勉強をするようになりましたね。

日本での食の未来はどの様になっていくと思いますか?

周りの友人で畑を実際に始めた人がいたり、商業施設の屋上で畑ができたり、シェアで畑を持てる場所を目にすることが多くなったことを感じていて、これから食料自給率は上がっていくんじゃないかと思っています。

円安や物価上昇、でも賃金は上がらない…。という不安定な世の中の情勢を目の当たりにして、何のために働くんだろうと考えた時に、やっぱり生きるために働いていて。じゃあ、生きるって何だろうと思ったら、「生きること=食べること」だから、食がしっかりと確保されていることがとても大事だと思いました。消費をせず自分で食べ物が作れる環境を持っていると精神的にも大きな安定に繋がる気がしますね。

世の中が不安定だからこそ、畑を持ったり自分で出来ることを増やすことに、これからもっとみんなが興味を持っていくんじゃないかと思っていて、わたしも今年畑を始めたいと思っているところです。

Past / Present / Future

この数年間で、自分の意識、関心はどの様に変化していきましたか?

パンデミックを経験し立ち止まった時間の中で、モノづくりや今後の生活に対しての意識はとても変わりましたね。

特に、自分が関わるファッション産業のモノづくりの在り方に、「このままでいいのかな…」という大きい不安を感じたことがきっかけで、この不安にきちんと向き合おうと思い、サスティナブルやファッションについてのオンラインコミュニティーに参加したり、環境問題に取り組む企業のウェビナーに参加したり、様々ところから情報を集めて、一から勉強しました。

勉強をしたことで、知識も深められた一方で、実情を知れば知るほどファッションを仕事として続けていくことが気持ち的に難しくなってしまい、一度は離れるという選択をしましたが、わたしにとってファッションはこれまで自分の可能性を広げてくれたもので、自分にとっては大切なもの。ファッションがあったからこそ、大切な人との繋がりができ、今の自分が存在していると言っても良いくらい。だから、可能性を広げてくれたファッションに、もう1回しっかり挑戦しようと思って今に至ります。

コロナ禍はとても大変だったけど、あの時間がなければ何も疑問に思わず、そのまま進んでいたかもしれないです。わたしにとっては、一回立ち止まらなければいけないタイミングで、今に繋がる大切なきっかけでした。

今、興味のあること、今準備をしていることはありますか?

自身のブランド『CEL ANSWER』のローンチに向けて準備をしています。

型数をしぼって、月1-2型しか出さないのですが、使う素材をすべて環境配慮されたものだけに絞ると原価が上がってしまったり、バリエーションが作れなかったりと作りたいものを実現するのが難しいという課題はありますが、出来なければ出来ないで、無理に作る必要は無い時代だとわたしは思っています。

世の中洋服で溢れていますし、わたしたちは本当に作りたいものだけを拘って作る。健康的なファッションが残ればいいなという想いで作っているので、環境に配慮されていないものなら作らないと決めています。 ブランドとしての想いは、全てブランド名に込めました。

私が物作りをする上で大切にしたい、 「C→connection(繋がり)」「 E→empathize(共感)」 、「L→love(愛)」 の頭文字をとって【CEL】。そして【ANSWER】は、昔から自分自身に問い続けていた事のアンサーをこのブランドで表現していく、という意志を込めて名付けました。

一人の力で物作りはできません。本当にたくさんの人が関わって一つの物が完成されています。誰一人搾取せず、余剰在庫を無くし、国内の技術を守り、環境に配慮した物作りをする…。どういう背景で、どうしてその価格なのか。一つずつ丁寧に想いをお伝えすることが、私たちの役目だと考えています。

今日取材を受ける前に着てきたアイテムのデニムは、『CEL ANSWER』の商品で、縦糸にオーガニックコットンを100%使用したデニムパンツです。必ず素材からきちんと選定し、アイテムを作る事。そしてお客様には、末永く愛用していただけるよう、"着心地の良い素材&流行にとらわれないデザイン"にこだわっています。細かいディテール、ヒップやウエスト位置、フィット感… 少しでも疑問に思う事は意見交換をし、デザイナーと二人三脚で、納得のいく素敵なアイテムが仕上がりました。

Tシャツは、『bring』というブランドのもので、再生ポリエステル100%のTシャツ。実際にbringの店舗に行き、物作りの裏側についてお話を聞いたり、オンライン講演会なども拝聴しておりました。 物作りの背景を知る事で、よりそのブランドの想いを感じる事ができ、大切にしようという想いになると同時に、自分のブランドを作っていく上で、お手本にしたい哲学を持つブランドですね。

これから、私たちの暮らしはどの様に変化、進化していくのでしょうか?また理想の未来などがあれば、教えていただけますか?

みんなの暮らしが、良い意味でスローダウンしたらいいなと感じています。

「風の時代」とはいえ、経済として数字を追い求めたり、右肩上がりの業績を理想としたり、まだまだ資本主義の色は濃く、完全には離れられないとは思いますが、それが永遠に続くというのもリアルではないとわたし自身は思います。

わたしは”足るを知る”という言葉が好きなのですが、今手元にあるもので本来は充分じゃないかって本当に思うんです。常に人と比べられる世の中じゃなくて、一人一人の個性が大切にされて、のんびり自由に暮らせる幸せな世界に徐々に変わっていくんじゃ無いかなって思っていますし、そうなることが理想ですね。

Style

M_のお洋服はシンプルなアイテムが多いイメージがあり、手持ちのアイテムとも着回しがしやすく、長く愛用できそうなアイテムを今回選びました。

M_は、お洋服はもちろんのこと、トータルの世界観がとても素敵でいつも拝見しています。MOUSSYはいつの時代もアパレルの先頭に立ち、問題と向き合いながら業界を引っ張っている…そんなイメージがあります。

アイテムに限らず、素敵な企画にイベントも。これからも期待しております。

ARISA

ARISA

アパレルの販売やビジュアルスタッフなど複数社を経て、ファッションインフルエンサーに。
大人シンプルなファッションの投稿が20-30代の女性からの支持が厚く、最近では新たにサスティナブルブランドを立ち上げ準備中。
フォロワーの女性たちとともに、オーガニック・サステナブルなコト・モノへの興味関心が増している。

Instagram https://www.instagram.com/i_am_arinko/
CEL ANSWER https://www.instagram.com/celanswer_official/